頸動脈血栓内膜剥離術(CEA)
前回、症例報告No5にてSTA-MCAによる血行再建術を紹介しましたが、今回は頸動脈を直接切開して掃除する手術頸動脈血栓内膜剥離術(CEA)を紹介します。
頸動脈に対して直接行われる血行再建術は大きく2種類に分かれ、1つが当院でもよく行われている頸動脈血栓内膜剥離術(CEA)、そしてもう一つが頸動脈ステント留置術(CAS)であり、両者の有効度は同等と言われています。
頸動脈狭窄による脳梗塞イメージ図

前回の症例報告No5(STA-MCA)にて細かく詳細を載せてありますが、首の血管の中で一番狭窄を起こしやすいポイントが総頸動脈から内頸動脈の移行部です。
上の図でも分かるように、脳へ血を送る内頸動脈がアテロームやプラークにより狭窄を起こし、そこに血栓が飛んできて詰まってしまうと、詰まった血管側の脳が広範囲に壊死します。
これを未然に防ぐために内頸動脈を切開し、アテロームや、プラークを取り除く手術が頸動脈血栓内膜剥離術(CEA)なのです。
こういった患者さんに見られる初期症状は、血管が細くなり脳への血流が一時的に落ちることでおこる一過性脳虚血発作(TIA)です。
TIAの症状
症状・・・突然始まり、ほぼその直後に重症レベルに達する。
- めまい感、
- 脱力感、
- しびれ感、
- 一肢あるいは身体の片側の麻痺、
- 顔の片側の弛緩、
- 頭痛
- 不明瞭な話し方
- 話の理解困難
- 視覚の部分的消失や複視
1.内頸動脈系のTIA:
以下の症候が身体の半側に現れる。
- 1.運動障害
- 2.感覚障害
- 3.一眼視力消失
- 4.失語
TIAは脳梗塞の前触れとも言われてます、放置せずかならず病院に行きましょう!
さて、今回紹介する症例は上記で説明した一過性脳虚血発作(TIA)にて当院に救急搬送された患者さんです。
頭頚部のCTA(CTを使った血管撮影)をおこなった時の画像です。
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CEA手術施行
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術後頚部CTA(CTによる血管撮影)
上の術前CTAと比較してみて下さい、狭かった血管が見事に広がっています。
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